子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス（HPV）の感染を防ぐ予防接種です。
当院では子宮頸がんワクチンはシルガード9^®を接種できます。シルガード9ワクチン接種により、9種類のHPV型に対する免疫が得られます。ワクチン接種をすることで、子宮頸がんの原因の80〜90%を占める*7種類のHPV感染を効果的に予防できます。
HPVワクチンの定期接種の対象者は、12歳〜16歳となる日の属する年度の末日までの期間内に公費助成で接種することができます。キャッチアップ接種対象者（1997年度～2007年度生まれ）が、公費助成で接種を受けられるのは2025年3月31日までです。
※公費助成を受けられる期間を過ぎても、自費でのHPVワクチン接種が可能です。

RS ウイルス母子免疫ワクチン（アブリスボ^®筋注用）は、妊婦さんが接種することにより母体の体内でRSウイル スに対する抗体（RSウイルス感染を阻止する抗体）を産生し、その抗体が胎盤を通じて母体から胎児へ移行する（移行抗体といいます）ことで、出生後の乳児をウイルスから守り、乳児におけるRSウイルス感染症を原因 とする下気道疾患を予防します。
妊娠24週～36週までに接種が望ましいとされています。当院では、妊娠26～27週にご案内し、概ね32週に接種していただいています。

当院を受診されている方は、どなたでも予約不要で接種できます。但し、ワクチンのみの予約は受け付けておりません。
富山市在住の方で65歳以上の方や小中学生は、接種券持参で補助を受けることができます。
妊婦さんの接種については、妊娠中どの期間でも接種が可能です。妊娠初期に接種することが望ましいとされていますが、いつでも接種できます。ワクチンは接種から2～3週後に効力を発揮し、4～5カ月持続します。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンのため妊娠中に接種しても影響はありません。

風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると、先天性風しん症候群の子どもが生まれてくる可能性が高くなります。風しんワクチンを接種することによって、95％以上の人が風しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。
当院では、妊娠初期に風疹の抗体価検査を行いますが、抗体価の低い方で、次回妊娠を希望される方は、出産後に風疹ワクチン接種をお勧めしています。今後妊娠を考えている方の接種も可能です。

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています
帯状疱疹ワクチンには、「生ワクチン」と「不活化ワクチン」の2種類があります。
効果、接種方法、回数、費用がそれぞれ異なります。詳細は、帯状疱疹予防.jpをご覧ください。